大切な赤ちゃんのミルク作りに使う水は、安全性や選び方など気になるポイントが多いでしょう。とくに「水道水を使っても大丈夫なの?」と不安に感じる方も少なくありません。この記事では、ミルクに水道水を使う際の注意点や安全な調乳方法、ミルク作りにふさわしい水の種類や選び方について解説します。
ミルク作りに水道水を使ってもいい?
赤ちゃんのミルク作り(調乳)には、日本国内の水道水であれば使用できます。国内の粉ミルクメーカーの多くは、水道水で調乳することを前提に作られています。
日本の水道水は、水道法に基づき52項目の厳しい水質基準で厳格に管理されているのが特徴です。各家庭に供給される水はこの基準を満たしているため、赤ちゃんに与えるミルクの調乳にも使用できます。
ただし、一度沸騰させた70℃以上のお湯で調乳するなど、適切な方法や手順を守ることが必要です。
参考:e-GOV法令検索「水道法」
参考:環境省「水道水質基準について」
新生児のミルクにも水道水を使える?
新生児のミルク作りにも水道水は使用できます。生後4ヵ月頃までの赤ちゃんのミルクを作る場合は、水道水を10分程度しっかりと沸騰させることが大切です。10分以上沸騰させることで、デリケートな赤ちゃんの体に負担となりやすいトリハロメタンや残留塩素をしっかり除去できます。やかんや鍋に水を入れ、蓋を外した状態で沸騰させましょう。
ただし、沸騰させたお湯は消毒効果のある塩素も除去されている状態になるため、早めに使い切るようにしてください。
【メーカーの見解】粉ミルクの調乳には水道水が案内されている
国内の粉ミルクメーカーの公式情報では、粉ミルクの調乳に水道水を使うことを前提とした説明が見られます。明治では粉ミルクの調乳について、水道水が問題なく使用できる場合は水道水を使うよう示しています。和光堂でも、水道水を利用する場合は煮沸してから使用するよう案内しています。
ただし、硬度の目安や注意事項はメーカー・商品によって異なるため、最終的には使用する粉ミルクの公式情報を確認しましょう。
ミネラルウォーターを使う場合は、使用する粉ミルクメーカーの案内に従って硬度をチェックし、軟水を選びましょう。なお、アルカリイオン水や水素水は一般的な水道水や中性の水とは性質が異なるため、粉ミルクの調乳には使用しないようにしてください。
参考:株式会社明治「弊社粉ミルクの調乳に使用する水(お湯)について」
参考:和光堂「はいはいの作り方」
水道水を使った、より安全なミルクの作り方
・使用する水道水は一度沸騰させる
・70℃以上のお湯でミルクを作る
・調乳したら人肌くらいに冷ます
手軽に使える水道水ですが、赤ちゃんの安全を守るためには正しい調乳手順を把握しておくことが大切です。ここでは、水道水でより安全に調乳するためのポイントを解説します。
使用する水道水は一度沸騰させる
調乳で使用する水道水は、必ず一度沸騰させましょう。日本の水道水は安全に管理されていますが、消毒のための残留塩素(カルキ)や微量のトリハロメタンが含まれているためです。トリハロメタンは加熱初期に一時的に増える性質があるため、しっかり除去したい場合はフタを外して10分程度沸騰させると効果的とされています。
出典:三重県「5.知っておくと便利な水道まめ知識<トリハロメタンを除去する方法>」
70℃以上のお湯でミルクを作る
粉ミルクを調乳する際は、水道水を一度沸騰させ、70℃以上のお湯を使用しましょう。粉ミルクは製造過程で完全な無菌化が難しく、まれにサカザキ菌などの細菌が混入している可能性があるためです。
これらの細菌に感染すると腸炎などを引き起こし、命にかかわる場合があります。また、サカザキ菌は室内でも増殖するといわれています。なお、細菌の増殖を防ぐため、ミルクは飲む直前に作り、飲み残しは必ず捨ててください。
出典:厚生労働省「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインについて」
参考:食品安全委員会(2023)「粉ミルクは無菌とは限りません!飲む直前に70℃以上のお湯で調乳し、速やかに消費しましょう」
調乳したら人肌くらいに冷ます
調乳した熱いミルクをそのまま赤ちゃんに与えてしまうと、口の中や喉の火傷のリスクがあり危険です。ミルクを飲ませる前に必ず温度をチェックしましょう。ボトルから数滴腕などに出してみて、人肌の温度になっているか確認します。
早く温度を下げたい場合は、流水や氷水にボトルごと浸けて冷やすのがおすすめです。
◎湯冷ましで割りたいときはどうする?
70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かした後であれば、湯冷ましを加えて温度調整が可能です。湯冷ましで割る際は、出来上がり量の半量のお湯で粉ミルクをしっかり溶かし、残り半量に湯冷ましを注ぎます。水道水で湯冷ましを作る場合は、一度煮沸したものを清潔な容器で保存し、24時間以内に使い切りましょう。なお、ペットボトルの加熱殺菌済み軟水ミネラルウォーターであれば、加熱せずそのまま湯冷ましとして注ぎ足せます。
参考:雪印ビーンスタークonline「意外と知らない!?赤ちゃんのミルクのこと」
ミルク作りに使える水は4種類!特徴やメリット・デメリット
| 水の種類 | こんなときにおすすめ |
| 水道水 | ・毎日のミルク作りでコストを抑えたい ・自宅で手軽に調乳したい |
| 浄水 | ・水道水の塩素臭や味が気になる |
| ミネラルウォーター | ・外出先でミルクを作る ・災害時に備えて水を常備したい |
| ピュアウォーター(純水) | ・不純物やミネラル量が少ない水を選びたい |
ミルク作りに使用できる水には、水道水や浄水、ミネラルウォーターなどがあります。それぞれ特徴や注意点が異なるため、家庭環境や調乳のしやすさに合わせて選ぶことが大切です。ここでは、水道水・浄水・ミネラルウォーター・ピュアウォーター(純水)の特徴とメリット・デメリットを紹介します。
水道水
| メリット | デメリット |
・国の厳しい水質基準をクリアしており、安全性が高い ・日本の水道水は基本的に軟水のため、粉ミルクの調乳に適している ・購入の手間や費用がかからず、日常的に使いやすい | ・カルキ(残留塩素)臭や微量の不純物が気になることがある ・地域や水道設備によって水質や硬度に多少の差がある ・使用する前に沸騰(10分程度の煮沸)させる手間がかかる |
日本国内の水道水は安全性が高く、全国平均の硬度も48.9mg/Lの軟水であるため、安心して調乳に使用できます。ペットボトル水を別途購入する必要がなく、手軽に利用できます。ただし、残留塩素(カルキ)やトリハロメタンが含まれるため、調乳する際は70℃以上を保ったお湯を使用しましょう。水道水の硬度には地域差があるため、気になる場合は使用する前に水道水の硬度と粉ミルクメーカーが提示する硬度の目安を確認してください。
コストを抑えて自宅で手軽に調乳したい人に向いていますが、赤ちゃんの体に負担となる細菌を除去するために、使う際は10分程度沸騰させましょう。
浄水
| メリット | デメリット |
・水道水のカルキ臭や不純物を除去して手軽に使用できる ・ペットボトルの水を買い続けるより継続コストを抑えやすい ・自宅の蛇口からいつでもすぐに手に入る | ・カートリッジの交換費用やメンテナンスの手間がかかる ・浄水器によって除去できる物質や性能が異なる ・浄水後は塩素が抜けるため、雑菌が繁殖しやすい |
浄水は、水道水の塩素臭や不純物が気になる場合におすすめです。ただし、浄水器によって除去できる物質は異なるため、製品の除去性能や使用方法を確認する必要があります。
また、浄水後の水は残留塩素が除去されていることで雑菌が繁殖しやすくなるため、調乳に使用する場合は一度沸騰させてから使いましょう。カートリッジの定期交換や適切なメンテナンスも必要です。
参考:浄水器協会「浄水器のJIS規格」
ミネラルウォーター
| メリット | デメリット |
・ペットボトルで持ち運びやすく、外出先での調乳に便利 ・加熱殺菌済みの軟水なら、煮沸せずそのまま湯冷ましに使用できる ・災害時の備蓄水としても活用できる | ・水道水に比べて購入コストがかかる ・ミネラルの多い硬度を選ぶと、赤ちゃんの胃腸に負担がかかる ・商品によって硬度が異なるため、購入時に軟水の確認が必要 |
ミネラルウォーターは持ち運びやすく、外出先での調乳や災害時の備蓄に適しています。商品によっては煮沸不要でそのまま湯冷ましとして使える点もメリットです。
ただし、ミネラルが多い硬水は赤ちゃんの胃腸に負担となるため、硬度60mg/L以下の軟水を選びましょう。なお、粉ミルクを溶かすお湯として使う場合は、必ず70℃以上に加熱する必要があります。
参考:東京都水道局「ミネラルウォーター類」
ピュアウォーター(純水)
| メリット | デメリット |
・不純物や微細物質が徹底除去されており、安全性が高い ・ミネラルをほぼ含まないため、赤ちゃんの胃腸にやさしい ・殺菌済みのため、そのまま湯冷ましとして注ぎ足せる | ・水道水や一般のミネラルウォーターと比べてコストがかかる ・ウォーターサーバーやボトルの衛生管理・お手入れが必要 |
ピュアウォーターは、逆浸透膜(RO膜)やイオン交換樹脂によって不純物やミネラルを除去した純度の高い水です。ベビー専用水として市販されているものは、製造工程で細菌やウイルスが徹底的に除去されているため、安全性が高く安心して使用できます。
ただし、粉ミルクを溶かす場合は必ず70℃以上に熱してから使用しましょう。一方で、粉ミルクを溶かしたあとの温度調整(湯冷まし)として注ぎ足す場合であれば、加熱せずそのまま使用できます。
ミルク作りにもおすすめ!LIFEDRINKの軟水「彩水-あやみず-」
LIFEDRINKの「彩水-あやみず-」は、硬度約8.1mg/L~約46mg/Lと赤ちゃんのミルク作りに適した軟水のナチュラルミネラルウォーターです。
水道水は、残留塩素やトリハロメタンなどを除去するために、十分に沸騰させる必要があります。一方、「彩水-あやみず-」なら、非加熱ながらも高性能精密フィルターで細菌や不純物をしっかり取り除いているため、衛生的です。
なお、粉ミルクを溶かす際に使う場合は、殺菌のために必ず70℃以上に加熱して使用しましょう。
※ペットボトルの飲料を容器ごと温めると、容器が変形したり、破裂したりする可能性があり、大変危険です。ご家庭では、容器のまま温めることは絶対にお止めください。
◎彩水-あやみず-がミルク作りにおすすめの3つの理由
□赤ちゃんの体にやさしい軟水(硬度約8.1mg/L~約46mg/L)
粉ミルクの栄養バランスを崩さない、安心の国産ナチュラルミネラルウォーター
□カルキ抜きの煮沸が不要で調乳を時短
非加熱ながら、高性能精密フィルターで細菌や不純物を取り除いていて、衛生的
※粉ミルクを溶かす際は70℃以上のお湯が必要
□持ち運びやすく外出先や備蓄にも便利
ペットボトルで手軽に扱え、お出かけ時の調乳や災害時の備蓄水としても最適
水道水を使ったミルク作りに関するQ&A
・Q.温度設定できる電気ケトルでミルクを作っても大丈夫ですか?
・Q.ミルクを冷ますのに水道水で割ってもよいですか?
・Q.ミルクに使う水道水の沸騰時間はどのぐらいですか?
水道水を使ったミルク作りでは、「どのように温度管理すればいい?」「どう冷ませばいい?」などの疑問を持つ方も少なくありません。ここでは、水道水で調乳する際によくある質問について解説します。
Q.温度設定できる電気ケトルでミルクを作っても大丈夫ですか?
A.温度設定できる電気ケトルでも、ミルク作りに使用できます。
ただし、設定温度のお湯をそのまま使うのではなく、必ず一度沸騰させることが大切です。また、生後4ヵ月頃までの赤ちゃんに使うお湯は10分以上沸騰させるため、やかんや鍋で沸かすのがおすすめです。
Q.ミルクを冷ますのに水道水で割ってもよいですか?
A.そのままの水道水で割ることは避けましょう。
ミルクを冷ます場合は、哺乳瓶の外側から流水や氷水を当てて冷やしましょう。湯冷ましを加える方法については、使用する粉ミルクの表示を確認してください。
Q.ミルクに使う水道水の沸騰時間はどのぐらいですか?
A.生後4ヵ月頃までの赤ちゃんの場合は、10分程度沸騰させるとより安心です。
生後5ヵ月を過ぎていても、水道水で調乳する場合は必ず一度沸騰させてから使用しましょう。また、カルキ臭などが気になる場合は10分以上沸騰させてから使うのがおすすめです。
ミルク作りに水道水を使うときは正しい方法を守ろう
赤ちゃんのミルク作りには、新生児を含めて水道水を使用できます。ただし、安全に調乳するためには、一度沸騰させた70℃以上のお湯を使うことが大切です。水道水や浄水、ミネラルウォーターなど、それぞれの特徴を理解し、調乳の手軽さやライフスタイルに合わせて水を選びましょう。
毎日のミルク作りでは、調乳のしやすさや水の管理の手軽さも大切なポイントです。LIFEDRINKの「彩水-あやみず-」は、赤ちゃんのミルク作りにも使いやすい軟水のナチュラルミネラルウォーターです。水選びに迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。