白湯とは、水を一度沸騰させて飲める温度まで冷ましたものです。「手間がかかりそう」と思う方もいるかもしれませんが、市販の天然水やミネラルウォーターを使えば、水道水のカルキ臭を抑えるために行う追加の煮沸工程を省けるため、簡単に作れます。本記事では、白湯とお湯の違いや正しい作り方、白湯を飲むときのポイントを解説します。おいしく飲めるアレンジ方法も紹介していますので、毎日の水分補給に白湯を取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
白湯とは?お湯と何が違う?
水を一度沸騰させ、何も加えずに飲みやすい温度まで冷ましたものを白湯と呼びます。「さゆ」「しらゆ」「はくとう」などの読み方もありますが、飲み物を指す場合は「さゆ」と読むのが一般的です。余計なものを加えず、水のみで作るのが特徴です。
「白湯は美容や体によい」と話題になったときに、試したことがある方も多いでしょう。しかし、一度沸騰させる手間があるため、毎日の習慣にするのはなかなか難しいものです。とはいえ、白湯は継続して飲むことで本来の魅力を実感しやすくなります。
「白湯」と「お湯」の違い
白湯とお湯の大きな違いは、沸騰させる工程の有無です。白湯は一度水を沸騰させてから飲みやすい温度まで冷ますのに対し、お湯は水を温めたものを指します。
温度に一律の公的な定義はありませんが、一般的には白湯は50℃前後、お湯は40℃以上を目安として紹介されています。
白湯の正しい作り方
※()内の水を使う場合は、カルキ臭の原因となる残留塩素やトリハロメタンを低減するための追加加熱が必要です。追加加熱にはやかん・鍋を使用してください。
白湯は水道水や天然水、浄水のいずれも使用できますが、水の種類によって沸騰後の工程が異なります。ここでは、基本となるやかん・鍋、電気ケトル、電子レンジを使う方法と注意点を紹介します。
やかん・鍋を使った白湯の作り方
1.やかん・鍋に水を入れる
2.沸騰させる
3.水道水でカルキ臭が気になる場合は、ふたを半分開けた状態にして弱火で5~10分程度加熱する
4.約50℃の飲みやすい温度まで自然に冷ます
やかん・鍋を使う方法は、昔ながらの基本の白湯の作り方です。水を一度沸騰させてから、適温まで冷まして白湯を作ります。火を使うため、加熱中はその場を離れず、容器の取っ手などによるやけどに注意しましょう。
水道水のカルキ臭が気になる場合は、沸騰後にふたを半分開けた状態で弱火のまま5~10分程度加熱を続けましょう。一定時間煮沸することで、カルキ臭の原因となる残留塩素や、トリハロメタンを低減できます。蒸発分を見越して水は多めに入れておくのがポイントです。
一方、市販の天然水を使用する場合も一度沸騰させますが、カルキ臭を低減するための追加加熱は必要ありません。そのため、沸騰したら火を止め、飲みやすい温度まで冷ますことで白湯を作れます。なお、浄水を使用する場合は、浄水器によって除去できる物質や性能が異なるため、製品の表示を確認しましょう。
氷や水を足さずに自然に冷まし、口の中をやけどしないよう約50℃まで冷めれば白湯の完成です。
出典:東京都水道局「水質<水道水がいつもと違う>」
電気ケトルを使った白湯の作り方
1.電気ケトルに水を入れる
2.沸騰させる
3.カップに注ぎ、約50℃の飲みやすい温度まで自然に冷ます
電気ケトルは、水を入れてスイッチを押せば、あとは自動で沸騰まで加熱し、沸騰すると電源が切れます。火を使わずに短時間で沸かせるため、朝の水分補給を手早く済ませたいときに便利です。水は天然水を使うと飲みやすく仕上がります。
ただし、電気ケトルは沸騰後に自動で電源が切れるため、カルキ臭を低減するための追加加熱はできません。水道水のカルキ臭が気になる場合は、やかん・鍋で追加加熱する方法がおすすめです。また、浄水を使用する場合は、製品の表示を確認しましょう。
沸騰させたお湯はカップに注ぎ、氷や水を足さずに自然に冷ましましょう。約50℃まで冷めれば白湯の完成です。
電子レンジを使った白湯の作り方
1.電子レンジ対応の耐熱コップに180ml程度の水を入れる
2.沸騰するまで加熱する
3.加熱後はすぐに取り出さず、そのまま様子を確認する
4.約50℃の飲みやすい温度まで自然に冷ます
電子レンジでも、一度水を沸騰させてから飲みやすい温度まで冷ますことで白湯を作れます。手軽さを重視するなら、天然水がおすすめです。水道水のカルキ臭が気になる場合は、電子レンジでの長時間加熱は避け、やかん・鍋で追加加熱しましょう。
加熱時間は機種や水の量、水の温度によっても異なるため、一度に長時間加熱せず、短めの時間から様子を見ながら調整しましょう。沸騰していなければ10秒ずつ追加で加熱します。
電子レンジで加熱した水は、沸点を超えても見た目には沸騰しない「過加熱状態」になることがあり、容器を動かすなどの刺激で突然沸騰する「突沸」を起こすおそれがあります。加熱後は10~20秒ほど待ってから慎重に取り出しましょう。加熱しすぎに注意し、使用する電子レンジの取扱説明書もあわせて確認してください。
電子レンジは加熱ムラが生じやすいため、取り出したら軽く混ぜて温度を均一にするのがポイントです。氷や水を足さずに自然に冷まし、約50℃まで冷めれば白湯の完成です。
白湯を飲むときの適切な温度は?
白湯の温度に公的な定義はありませんが、一般的に50℃前後が適温とされています。ぬるすぎると体を十分に温められず、熱すぎると、口の中や食道を傷つけるおそれがあります。無理なくおいしく続けられるよう、50~60℃程度のじんわりと温かさを感じる温度に冷ましてから飲むのがおすすめです。
白湯を作るときに沸騰させる理由
・水道水のカルキ臭やトリハロメタンを低減させるため
・アーユルヴェーダに基づいた白湯を作るため
白湯は、なぜ水を沸騰させる必要があるのでしょうか。ここでは、水道水に含まれる成分への対応やアーユルヴェーダの考え方など、白湯を沸騰させる理由について解説します。
水道水のカルキ臭やトリハロメタンを低減させるため
水道水は、衛生を保つために塩素消毒されています。塩素には特有のカルキ臭があるため、水道水で白湯を作る場合は、沸騰後にやかん・鍋のふたを半分開けた状態にして、5~10分程度煮沸を続けましょう。一定時間煮沸することで、残留塩素によるカルキ臭を低減できます。また、水道水にはトリハロメタンが含まれていますが、これも5分程度の煮沸で大部分を除去できるとされています。
ただし、煮沸して残留塩素が減ると雑菌が繁殖しやすくなるため、作った白湯は早めに飲み切ることが大切です。
出典:東京都水道局「水質<水道水の安全性・その他>」
アーユルヴェーダに基づいた白湯を作るため
アーユルヴェーダ(生命科学)では、風(ヴァータ)・火(ピッタ)・水(カパ)という3つの「ドーシャ」のバランスを重視する考え方があります。白湯は、原料である水に火を加え、沸騰して気泡が生まれることで風が加わるという、3つのエネルギーをバランスよく取り入れた飲み物とされています。
そのため、沸騰は欠かせない工程の一つと考えられています。
白湯を飲むことで期待できるメリット
・体を温める
・胃腸の調子を整える
・肌のコンディションを整える
白湯には、体を内側から温めるはたらきや、胃腸の調子・肌のコンディションを整える効果が期待できます。ここでは、白湯を習慣的に取り入れることで期待できるメリットについて解説します。
体を温める
温かい白湯を飲むことで、体を内側からじんわりと温められます。体を温める習慣を取り入れることで、冷えの緩和が期待できるでしょう。
また、体温が1℃上昇すると基礎代謝は約10~13%アップするといわれています。基礎代謝が上がると、同じ生活を送っていても消費エネルギーが増えるため、太りやすい体質の改善やダイエットのサポートにもつながるでしょう。
胃腸の調子を整える
白湯で内臓を温めると消化管の動きが活発になり、食べたものの消化や吸収がスムーズになります。内臓機能がサポートされることで、消化不良の改善や胃もたれの予防など、胃腸の調子を整える効果が期待できます。
また、冷たい飲食物の摂りすぎで負担がかかった胃腸を休めたいときにもおすすめです。
肌のコンディションを整える
白湯は血液の循環を促すだけでなく、消化器官のはたらきもサポートし、体全体の排泄機能を高める効果が期待できます。体から不要な代謝物質が排泄されやすくなるため、肌の健やかさを保つことにもつながるでしょう。
体の内側から不要なものを溜め込まない習慣をつくることが、巡りのよい体と健やかな肌を目指すうえでも大切です。
白湯を飲むときの3つのポイント
・【タイミング】起床時と就寝前に飲む
・【量】1日に飲む量は600~800mlが目安
・【飲み方】焦らずゆっくり飲む
白湯は、飲むタイミングや量、飲み方を意識することで、日々の水分補給に効果的に取り入れられます。ここでは、白湯を飲むときに知っておきたい3つのポイントを紹介します。
【タイミング】起床時と就寝前に飲む
白湯を飲むタイミングとしておすすめなのが、起床時と就寝前です。起床時は、睡眠中に失われた水分を補うため、水分補給の習慣を取り入れやすいタイミングといえます。
就寝前に飲む場合は、寝る30分以上前を目安とするのがおすすめです。就寝直前の水分補給は夜間にトイレで目が覚める原因となり、睡眠を妨げる可能性があります。なお、飲む量やタイミングは、自分の体格や生活スタイルに合わせて調整することが大切です。
【量】1日に飲む量は600~800mlが目安
国土交通省の資料では、1日に必要な水分量として2.5Lと示されています。その内訳は食事から1.0L、体内で作られる水が0.3L、飲み水から1.2Lとされています。白湯は飲み水の一部として考え、1日600~800ml程度を一つの目安にするとよいでしょう。
ただし、必要な水分量には体格や活動量、発汗量、気温などによって個人差があります。白湯に限らず、水分は一度にまとめて飲むよりも、日中に分けてこまめに補給することが大切です。なお、病気などで水分摂取量について指示を受けている場合は、医師の指示を優先してください。
出典:国土交通省「『健康のため水を飲もう』推進運動」
【飲み方】焦らずゆっくり飲む
白湯は一気に飲むのではなく、少しずつゆっくり飲むのがおすすめです。とくに、体が完全に目覚めていない起床時はコップ1杯(約180ml)を10~20分程度かけて飲みましょう。
1日の目安量(600~800ml)も、一度に飲むのではなく朝・昼・晩などに分けて少しずつ補給すると、体への負担が少なく、吸収もされやすくなります。自分が心地よく飲めるペースで、毎日の水分補給として取り入れることがポイントです。
白湯をおいしく飲むためのアレンジ4選
・レモン白湯
・ハチミツ白湯
・ショウガ白湯
・梅白湯
白湯はそのまま飲むだけでなく、レモンやハチミツ、ショウガ、梅干しなどを加えることで、さまざまな味わいを楽しめます。ここでは、いつもの白湯にひと手間加える4つのアレンジ方法を紹介します。
レモン白湯
白湯180ml程度に、レモン果汁を小さじ1杯程度加えると、さっぱりとしたレモン白湯を作れます。白湯を飲みやすい温度まで冷ましてからレモン果汁を加えることで、爽やかな酸味と香りを楽しめるでしょう。
酸味が強いと感じる場合は、レモンの量を少なめにして好みの味に調整します。生のレモンを使う場合は、薄くスライスしたレモンを1~2枚浮かべる方法もおすすめです。
ハチミツ白湯
白湯180ml程度に、ハチミツを小さじ1杯程度加えると、やさしい甘みのあるハチミツ白湯になります。白湯を飲みやすい温度まで冷ましてからハチミツを加え、よく混ぜて溶かしましょう。
甘さをしっかり楽しみたい場合は、ハチミツの量を少し増やすなど、好みに合わせて調整します。ハチミツの種類によって風味も異なるため、自分好みの味を探してみるのもよいでしょう。
なお、ハチミツは乳児ボツリヌス症の発症リスクがあるため、1歳未満の乳児には与えないでください。
ショウガ白湯
白湯180ml程度に、すりおろしたショウガを小さじ1/2杯程度加えてよく混ぜ合わせると、ピリッとした辛みと香りが特徴のショウガ白湯を作れます。
生のショウガをすりおろす以外にも、チューブタイプのショウガを使えばより簡単に作れます。ショウガの香りや辛みを強く感じたい場合は量を増やし、苦手な場合は少なめにするなど、好みに合わせて調整してください。
梅白湯
白湯180ml程度に種を取り除いてつぶした梅干しを1個加えると、梅の酸味と塩味を楽しめる梅白湯が作れます。梅干しの身をよくほぐしながら白湯に溶かしましょう。
梅干しの種類によって酸味や塩味が異なるため、まずは1個を目安として、味を見ながら量を調整するのがおすすめです。塩分が気になる場合は、減塩タイプの梅干しを選ぶとよいでしょう。
白湯を簡単に作るなら天然水がおすすめ
白湯は水道水で作れますが、水道水のカルキ臭が気になる場合は、沸騰後も5~10分程度加熱が必要です。一方、市販の天然水であれば追加加熱は必要ないため、沸騰したら火を止めて冷ますだけで白湯を作れます。白湯を飲む習慣を続けたい方や、水そのものの味にこだわりたい方にとって、天然水は選択肢の一つです。
品質にこだわった国産天然水「彩水-あやみず-」は、厳選された採水地の水を高性能精密フィルターで非加熱ろ過しています。自然のおいしさを生かした、すっきりと飲みやすいやわらかな口あたりの軟水です。天然水を白湯にも活用し、毎日の水分補給に取り入れてみましょう。
白湯の作り方に関するよくある質問
・Q.冷めた白湯を沸かし直して飲んでもいい?
・Q.白湯のデメリットは?
・Q.朝飲むなら白湯と常温の水どちらがいい?
毎日の習慣として白湯を取り入れるとき、作り方や飲み方について疑問を持つ方もいるでしょう。ここでは、冷めた白湯の沸かし直しやデメリット、朝に飲む水の選び方について解説します。
Q.冷めた白湯を沸かし直して飲んでもいい?
A.口をつけていない白湯であれば、再加熱して飲んでも問題ありません。
ただし、一度口をつけた白湯は雑菌が繁殖しているおそれがあるため、再加熱せずに作り直しましょう。
また、水道水は一度沸騰させると殺菌作用のある塩素が抜け、冷める過程で雑菌が繁殖しやすくなります。口をつけていない場合でも、常温で長時間放置した際は作り直すのが安全です。
白湯は必要な分をその都度作ると、衛生的で安心です。保温する場合は清潔な容器を使用し、長時間保存せずに早めに飲み切りましょう。
Q.白湯のデメリットは?
A.白湯そのものに大きなデメリットはありませんが、やけどや飲む量に注意が必要です。
冷まさずに白湯を飲むと、口や食道をやけどするおそれがあります。また、白湯に限らず、一度に過剰な量の水分を摂取すると、血液中のナトリウム濃度が低下する低ナトリウム血症(水中毒)を起こす可能性があります。
1回につきコップ1杯程度を目安に、ゆっくり楽しむことが大切です。
Q.朝飲むなら白湯と常温の水どちらがいい?
A.どちらがいいとは一概にいえないため、飲みやすさや体調、好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
睡眠中の胃腸は休んで冷えているといわれているため、起床時に白湯を飲むと体内を温める効果が期待できます。常温の水も手軽に取り入れられるため、朝の水分補給の選択肢の一つです。
朝の水分補給としてはどちらも有効なため、体調や季節に合わせて無理なく続けられるほうを選びましょう。
白湯を簡単に作って毎日の習慣に取り入れよう
白湯は水の種類を問わず、一度沸騰させてから飲みやすい温度まで冷まして作ります。なかでも、市販の天然水なら、水道水のカルキ臭を低減するための追加加熱が不要なため、より簡単に作れます。白湯を飲むときは温度に注意して、量やタイミングにも気をつけながら無理なく取り入れましょう。
毎日の白湯を無理なく習慣化したい方には、天然水を使う方法がおすすめです。
LIFEDRINKの「彩水-あやみず-」は、採水地にこだわった天然水で、白湯にしてもおいしく飲めるのが特徴です。忙しい朝でも、電子レンジなどを使って簡単に白湯を作れます。日々の水分補給に、おいしい天然水を取り入れてみてください。